健康を見つめ直す

アトランタ 情報誌・アニス2020年5月発刊掲載コラム

 

先月のコラム執筆時は、ちょうどアメリカにもコロナパニックの波が押し寄せ、ジョージア州でも学校が休校になるなど対策がとられ始めていた頃でした。あれから1ヶ月、まさかこれほどまでにひどい状況になるとは…毎日増え続ける感染者・死亡者数に溜息が出ます。4月末でシェルターライフが終わったとしても、すぐに収束に向かうわけでなく新型コロナ肺炎と人類の戦いは長期戦になるだろうと思い始めています。そう考えると、人間が自らの体をコロナウィルスに対抗するべく免疫力を上げ、より健康を目指す時期が来たと言えるのではないでしょうか。糖尿病や肥満・高血圧などの持病がある人、喫煙習慣がある人は新型コロナ肺炎で重症化しやすいと言うデーターが出ています。肥満や糖尿病、高血圧・喫煙は生活習慣で改善できる疾患です。今一度、自分の健康や生活習慣と向き合い考えてみましょう。健康な体へ体質改善するには最低でも3ヶ月はかかりますがコロナウィルスと長い戦いになるのであれば、今、体質改善に取り組み始めても遅くはありません。そこで皆さんに提案したいのが「健康へのDREAM」です。

Diet/食事:良質な食材・食事の摂取

加工食品を避けオーガニック食材の摂取を心がける。オーガニック食材とは、具体的には肉類は飼料にホルモン剤等を使用されていないもの、魚介類では養殖物ではなく天然物、野菜類は無農薬や低農薬栽培された物を指します。穀物類もオーガニックの小麦粉やオーガニックの小麦粉から作られたパスタやパンがあります。もちろん、全ての食材をオーガニックにすることは難しいと思いますが、選択肢がある場合にはなるべくオーガニック食材を心がけてみてください。特に生で皮ごと食べる野菜やフルーツは少し高価でもオーガニックをお勧めします。農薬は主に果皮部分に多く残留しやすいと言うデーターが出ています。また、米は白米より栄養価が高く繊維質が豊富な玄米をお勧めします。玄米の硬さや匂いが気になる場合は2〜3日に水に浸すと食べやすくなります。その際は冷蔵庫で保管し、日に2〜3回水を替えてください。そして、大事なことは、せっかく良い食材・食事を摂取しても良く噛んで食べなければ、しっかりと消化されません。もし、自分は消化機能が弱いと思っている方は今までより1.5倍良く噛んで食べるようにしてみてください。また、アルコールや市販のジュース、カフェインや糖分の過度な摂取は体にとって毒でしかありません。あまり摂り過ぎないように気をつけましょう。

Rest/睡眠:6〜8時間の睡眠

人間の体や脳は、睡眠時に成長ホルモンを分泌し、疲労回復、ストレス軽減、細胞組織の修復やメンテナンスを行なっています。そのためには健康な成人なら最低でも6〜8時間の睡眠時間は確保したいところです。また、様々な理由で夜6〜8時間の睡眠時間が確保できない場合には、昼間に15〜20分ほど眠ることで体と脳がリセットされますので、時間を作って仮眠をとってください。

Exercise/運動:1回30分以上の有酸素運動を週3回〜

適度な運動は体の免疫力を上げると共にストレスの発散にもなります。今はこんな時期なので、スポーツジムでの運動や施設系のアクティビティを楽しむことはできませんが、近所を散歩したり、家で長めのストレッチや筋トレ等できることはたくさんありますので頑張ってください。適度な運動は良質な睡眠にも繋がります。また、太陽の光を浴びることで、免疫力向上に効果のあるビタミンDが生成されます。多忙や事情で散歩や運動が難しい方はせめて1日10分日光浴をしてみてください。窓越しではいけません。直接日光を浴び両手を広げ体中で伸びをして太陽の光を感じてください。

Alignment/姿勢:良い姿勢での生活。定期的なメンテナンス

姿勢が悪いと神経や血流の流れが悪くなり不調の原因になり内臓にも負担がかかります。また、首や腰などの筋肉にもハリや痛みが出てきます。常に背骨を真っ直ぐにして良い姿勢を心がけてください。

Mental Stress/精神的ストレス:ストレスコントロール

今は非常事態です。世界中の人々が不安を感じています。コロナ鬱と言う言葉もあるくらいです。自粛が始まった早い段階でメンタルヘルスについてはメディアなどで話題になっています。先行きへの不安、経済的不安、子供の教育への不安、新型コロナ肺炎感染の不安。つきる事はありませんが、このような状況だからこそ、しっかり睡眠をとり適度な運動でストレスコントロールを心がけましょう。そして、自分なりのリラックス方法を見つけてください。五感で心地良いと思えることを取り入れましょう。美味しい食事、素敵な音楽、いい香り、文字や映像から離れ外の緑を視て、好きな物(事)に触れて愛めでてください。

コロナパニックは忌々しいながらも、私たちの今までの生活習慣や健康、時間の使い方など様々なことを見つめ直す機会にもなっていると思います。こんな時だからこそ、少しでも前向きに時間と環境を有効活用して乗り切りましょう。