免疫のお話し

アトランタ情報誌・アニス2020年4月号掲載のコラム記事です。

 

  2020年3月中旬、このコラムを執筆している現在は世界中でコロナパニックが起こっています。このコラムが皆さんに読まれる半月〜1ヶ月後には、騒動が収束に向かっていることを心より願うばかりです。

今回は渦中の新型コロナ肺炎にも関係する免疫についてのお話しです。免疫系(Immune System)とは、対外から侵入した細菌やウィルスから体を守ってくれている防御システムです。このシステムは非常に優秀で、外部からの侵入者(細菌やウィルス)を元々体内にあったもの(=自己)か、そうでないもの(=非自己)かを識別して、非自己と認識したら攻撃・殺滅して体を守ります。一般的にはこの免疫システムの強さを「免疫力」と呼んでいます。免疫システムは多数の細胞から成り立っています。その中でも侵入者を攻撃する主な細胞が白血球です。そして、この白血球の数値を高め、うまく機能させることが免疫力向上の鍵なのです。

私はいつも「健康へのDREAM」というものを心がけてもらうよう患者さんに指導しています。このDREAMこそが健康への道であり、免疫力向上への第一歩だからです。

Diet/食事 …量は腹八分目、質の良い食事の摂取。

Rest/睡眠 …6〜8時間の睡眠時間の確保。

Exercise/運動…適度な運動。週3回〜、1回30分以上の有酸素運動。

Alignment/姿勢…正しい姿勢。定期的なメンテナンス。

Mental stress/精神的ストレス…ストレスを解消(コントロール)し悩みをためない。

どれもわかりきった当たり前のことのように思えますが、これがどうしてなかなか難しい。そして、悩ましいのはこのDREAMを先週全て実行できたから今週はもう免疫力が向上した!とはならないところです。健康への道のりは簡単ではありません。体質改善には3ヶ月〜1年ほどかかります。免疫力向上も同じく日々の積み重ねです。では、免疫力向上に即効性のある方法はないのでしょうか?現在、巷はこれだけのコロナパニックです。できることなら免疫力を上げて防ぎたいところです。

実は、今すぐ免疫力を上げる方法があります。“JOY”楽しむことです。決してふざけているわけではありません。先日、免疫学の分野の一つである精神神経免疫学(Psychoneuroimmunology)の研究者セミナーに出席した際の講演で、ある研究でFunny Movieを観る前後の白血球の数値を比較したところ、観賞後は明らかに数値が上がったことが報告されたそうです。数値向上の即効法ということで、瞑想や睡眠でも試してみたが顕著な結果が出たのは“JOY”だけだったそうです。同様に、日本でも数年前に「大阪国際がんセンター」である研究結果が報告されています。漫才や落語を観賞したがん患者の1人は、免疫細胞の1つであるN K細胞の血中の割合が実験前の約1.3倍に増えたことが確認されています。鑑賞した患者全体でも免疫細胞の増加傾向がみられたそうです。

DREAMで免疫力を上げるのは基礎的ことで、加えて、何らかの方法で精神的ストレスを解消することも免疫力向上の大事な要素になります。それは、“JOY”や“FUN”であり、また、ストレスマネージメンで瞑想や自己啓発、日記を書くことで心の内を整理することも効果的だそうです。今は外出する機会が減り、ニュースでも不安な話題が多く、何かと暗くなりがちな日々ですが、一日一回笑いましょう!大笑いです!『笑う門には福来る』です!今日から新型コロナ肺炎の予防法は、うがい・手洗い・JOYです!

「免疫系」の画像検索結果

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です